ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)青衣の女

青衣の女




青衣の女
作品解説
ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)
推定制作年代:1662~1665年頃
技法:カンヴァス、油彩
サイズ:46.6×39.1cm
所蔵:アムステルダム国立美術館

フェルメールの絶頂期(1660年代半ば)に描かれた作品はどれも素晴らしい。フェルメールブルーを惜しみなく使って描かれた「青衣の女」もフェルメールの傑作の一つだ。

立ちすくんだまま手紙に目を落とす女性(妊婦という説もある)どんな内容の手紙なんでしょう? 女性の背景に描かれた地図は、愛する人が遠く離れていることを暗示し、手紙は遠く離れた地にいる恋人か配偶者からのものという解釈もあります。フェルメール作品の殆どが、左窓からの光が室内を柔らかく包みこむが、この作品には窓がありません。しかし、光は存在し人物と室内が溶け合うかのように調和している。最初この絵を見たとき、左の頬にある黒いものは痣かシミだと思っていましたが、どうやら髪飾りのようです。